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プロフィール
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瑞穂
性別:
女性
自己紹介:
4年間巫女として奉仕していましたが、今は普通の仕事しています。
巫女の実情について色々書いていきますが、現実を知って幻滅したくない方は読まないようにして下さい。
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神職の資格を取ったものの、神職として奉仕させてくれる神社がなく、かろうじて巫女でなら雇ってくれる神社を見つけ、そこで4年間奉仕ししていました。 今は普通の仕事をしていますが、当時を振り返り注目度が高い?巫女の実情を嘘偽りなくお話します。
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 巫女の仕事として最も認知されていそうな舞。
 綺麗に着飾りひらひらした着物で舞うアレです。大きい神社なんかだとテレビのニュースで舞の奉納が映ったりします。
 舞にも色々種類がありまして、それぞれ装束も違います。同じ舞でも1人、2人、4人と人数にもバリエーションがある。4人になると大きい所じゃないと人手が足りませんので、1人か2人になります。
 舞うときには榊や鈴、扇を持っています。
 残念ながら私は榊以外は持ったことがないですが。

 舞用の装束も本格的な物になると1着100万円くらいしするものもありますが、こういうのはよっぽど大きな神社でないと持ってないでしょう。十二単みたいなものなので、1人では着られませんし、着たが最後そうそう脱ぐことも出来ないので、着用前にトイレを済ませるのは鉄則です。
 ちなみに私が着ていた舞い用の千早は高いのでも数万円くらいでした。真っ白いだけで模様はありません。
 袴も舞用の緋袴は数万円だったので、一揃い全部合計しても10万円以下でした。1人で着れます。千早は構造的に羽織みたいなものなので、着用には1分もかからない。
 その為舞が終ったら即行で脱ぎ捨てて、御神酒所や授与所へ駆けて行くことになります。人手がないので。
 舞姫だからと言って舞だけするのではなく、祭典直前まで何かしていて、終ると同時に次の仕事へと駆けて行く、結構慌しい役目でした。舞のみでお手伝いに行った場合はそうでもなかったけど(お客さん待遇だったからでしょう)。

 1人で舞うなら問題なかったのに、2人舞が多かった為に私が困ったこと。それは身長。
 私の身長が172センチであるのに対し、他の巫女さんたちは150台後半だった為、どうしても身長差が目立ってしまい困りました。動きが揃えば揃うほど目立つのです。努力で縮むわけもないので、何とか目立たなくなるように立ち位置をズラしたりしながらやってました。
 最も差があったのは後輩の子で、153センチ。ほぼ20センチ差でした。よりによって1番差のあるコンビにしなくても………
 まあ課長が決めたんだからいいけど、と祭典で舞ったら宮司さんに、

「あれは差がありすぎるだろ。2人しかいないわけじゃないんだから、もうちょっとバランスの取れた組み合わせにしなさい」

 と言われたようです。そうですよねー。
 まあ近いと言っても162なんですが。
 160前後が1番ツブシの効く身長みたいですね。大きすぎても小さすぎても困ることになります。

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巫女に向く人ってどんな人でしょうか?

 一般的なイメージとしては清楚で可憐なお嬢様!?だったりするそうですが、多分向かないと思います。どっちかというと真っ先に辞めて行くタイプの1つです。
 巫女は意外に体力がいりますし、精神的にもタフであるか鈍感なくらいじゃないと勤まらない仕事です。繊細な人にはあんまり向いていないと思います。
 他にも信仰心が篤過ぎたり、「巫女」に夢を持っている人も要注意。現実を知って耐えられずに辞めて行く人も結構いました。

 何年か残っていられるような人っていうのは、私みたいに神社好きではあるけど信仰心篤いわけでもなく、仕事として割り切って出来るタイプか、負けん気が強いような精神的に強い人でした。
 神主さんに辛く当たられても耐えられるだけの精神力が必要です。
 聖職者ですが、案外ガラが悪い人が多いんです、神職さんって。言葉遣いも良くないですし(参拝者や氏子相手にはちゃんと喋れるんだけど)。スーツ着るとヤ○ザ?みたいな人もいるので、そういう人に怒鳴られても「はいはい」と聞き流せるくらいでないと、持ちません。
 いちいち真剣に聞いていたら、身も心も持ちません。

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 巫女は一体どんな所に住んでいるのでしょうか?

 神社によっては巫女さんでも寮に入れることもあるようですが、殆どは実家か一人暮らしです。実家組:一人暮らし組が8:2という割合でした。
 私も実家組でしたが、一人暮らしするのはなかなか難しいです。何しろ手取り15万くらいしかないので、ここから家賃払ったら残る生活費は7万あるんだろうか?というくらいですから。
 贅沢言わなければ安い所もあるのでしょうが、私が勤めていた神社は結構都会にあり、周辺の家賃は7万くらいはしていました。
 女性の一人暮らしということを考えるとあんまり妥協出来ない部分もありましたし、朝早くや夜遅くになることもあるのでいい物件には当たりませんでした。都会だし治安もちょっと悪い所だったんです。
 繁華街が近かったりして。

 私も勤める前は一人暮らししようと思っていました。通勤も楽になると考えて、色々調べた結果こんな家賃払えない、という結論に落ち着きました。
 私の場合、奨学金の返済が毎月12500円あったので、それを引いたら135000円しか手元に残らず、そこから7万払ったら貯金も出来ない生活になってしまうと判断したからです。
 ついでに巫女の仕事は長く出来るものではなく、例え30まで続けたとしても10年も勤めないで辞めるのです。
 その間全く貯金が出来ないというのは………人生設計的にマズイと思いました。
 もうちょっと安い所をと探したのですが、片道1時間半くらいの場所にしかなく、それなら家から通っても大差がないので諦めました。

 私とは違い、一人暮らししている人も4人いました。
 手取り15万でよく生活出来るなあ、と感心していましたが、4人のうち3人は家賃のみ親が出していたと聞きました。社会人になったのに親に出して貰って一人暮らし?と微妙な感じがしますが、そうでした。
 残る1名のみ本当に自分で家賃出して一人暮らしでした。ただ実家やお婆ちゃんが農家だったので、食費は殆ど掛からなかったそうです。

 巫女で独立はほぼ不可能に近いので、巫女になりたい方は実家から通える範囲でお探しになることをおススメします。

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 宗教団体とはいえ労働者ですから、ちゃーんと有給制度があります。
 1年目は3ヶ月の試用期間が終ったら、10日の有給が貰えました。翌年からは12日加算され、上限は20日としてそれ以上は増えません。
 何処の職場でも同じだと思いますが、やっぱり有給は取り難いです。
 基本は病欠した場合の代休のような扱いでした。

 あとは夏休みがないので、7~9月くらいの時期に3日使えました。3月くらいに使う人もいましたね。その3日間を夏休みと呼んでいました。違うものだと思うんですけど。

 たまに有給申請を試みたりするんですが、90%希望の日に公休付けられて終わりですね。すんなり通るのは神主さんが実家の祭典のお手伝い、とかです。

 神社は年中無休なので公休はシフト制。基本土日は休みがなく、平日に休みが入る事が多かったです。だいたい月6日休みなので年間70日程しか休みがなかったです。
 転職してから「ああ、休みが少なかったんだなあ」って思いました。今はプラス1ヶ月くらい休んでますし、夏休みと正月休みがあります。GWがないのですが、神社を思い返せば気になりません。

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 巫女もちゃんとした仕事ですので、当然お給料が貰えます。
 幾らなのかというと神社によって随分差があるのですが、低いと月収10万ちょっと高ければ18万くらい行くようです。年収だと賞与や手当がどれくらい出るかで大きく差が出ますので、上下100万以上の開きがあるようです。

 県内では5本の指に入るそれなりに立派な神社だった私の奉仕先。そこでの巫女の給料は月給18万でした。ここから色々引かれると手取りは15万超えるかな………という程度です。
 4年間勤めましたがあんまり昇給がなく(昇給率が基本給×0.15%しかなかったので)、1年目も4年目も殆ど変わりがなかったです。

 賞与が5ヶ月ありました。そのうち1ヶ月分は正月の時間外手当として支給されていました。これらの総額が70万くらいでした。
 
 毎月手取り約15万×12ヶ月と賞与約70万なので、年収は約250万程です。
 大卒にしては低いなーって感じでしょうか。
 巫女には資格も何もいらないので(若さくらいか)高卒でも大卒でも1年目は同じ額になります。定年が25~30歳にうちに来ることを考えると、高卒でなった方がいいかも知れないですね。
 大卒だと早ければ3年しかいられない(浪人していたらもっと短い)ことになるので。

 多分この年収250万はマシな方だと思います。地方とかだと本当に12万くらいの月収も珍しくないようなので、年収200万に届かないワーキングプアじゃないかと思います。
 大きい神社なら確実に高い給料というわけでもないみたいですし。

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