http://graphite.blog.shinobi.jp/
神職の資格を取ったものの、神職として奉仕させてくれる神社がなく、かろうじて巫女でなら雇ってくれる神社を見つけ、そこで4年間奉仕ししていました。
今は普通の仕事をしていますが、当時を振り返り注目度が高い?巫女の実情を嘘偽りなくお話します。
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正月には過酷な勤務体制になる巫女。夜は22時頃まで働いているというのに、翌日には7時に出て来いという鬼畜としか言いようのない指令が下るのだ。
勿論手当など付かない。かつて先輩が残業申請しようとした所、「そんなもん付くわけねーだろ!」と怒鳴られ、申請表に記入した分は全て消されたという。
あまり家が近くなかった(正確には乗り継ぎが悪かった)私にとってはかなり辛いものがありましたが、神社に寝泊りする場所はなく、更衣室が畳だからそこで寝ようかと思うものの却下されてしまい、仕方なく家まで帰っていました。
ビジネスホテルに泊まっても5000円はするし、カプセルホテルは女性不可ばっかりだし、近所に住む先輩の家に泊まる訳にもいかないしなーって。
しかし、辞めてから気付きました。
ネットカフェ使えば良かった………。
調べてみたら近くや隣駅あたりには何箇所かネットカフェがあったようなので、そこで泊まれば良かったんじゃないかと。あれだけテレビでやってたのだから、思いつくべきでした。1晩2000円くらいなら払ったのに。
スーツに皺が寄りそうだけど、あの地獄の日々の中でなら椅子で寝るのも苦痛じゃなかったと思います。電車の中で立ったまま寝てましたから。ああ、その手があったのかあ。
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勿論手当など付かない。かつて先輩が残業申請しようとした所、「そんなもん付くわけねーだろ!」と怒鳴られ、申請表に記入した分は全て消されたという。
あまり家が近くなかった(正確には乗り継ぎが悪かった)私にとってはかなり辛いものがありましたが、神社に寝泊りする場所はなく、更衣室が畳だからそこで寝ようかと思うものの却下されてしまい、仕方なく家まで帰っていました。
ビジネスホテルに泊まっても5000円はするし、カプセルホテルは女性不可ばっかりだし、近所に住む先輩の家に泊まる訳にもいかないしなーって。
しかし、辞めてから気付きました。
ネットカフェ使えば良かった………。
調べてみたら近くや隣駅あたりには何箇所かネットカフェがあったようなので、そこで泊まれば良かったんじゃないかと。あれだけテレビでやってたのだから、思いつくべきでした。1晩2000円くらいなら払ったのに。
スーツに皺が寄りそうだけど、あの地獄の日々の中でなら椅子で寝るのも苦痛じゃなかったと思います。電車の中で立ったまま寝てましたから。ああ、その手があったのかあ。
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難なくああ労働時間が長いなあ、でも給料低いなあと思っていましたが、具体的にどういう感じなのかを掴む為に、年間何時間働いていたのかを計算してみました。
出勤日数が285日。1日8.5時間働いているから、まずそれだけで2422時間。それに祭典の日の早出(1時間)が毎月2回はあるから更に24時間に大祭なんかでも10時間は行く。習字の練習(しかも巫女はお札も御朱印も書かせない方針なのに)が毎月2回(3時間)で72時間、お正月と七五三の時間外は優に100時間は超えるから、
2422+24+10+72+100=2628
え~と、年間約2650時間働いていたようです。
ちなみに日本の年間平均労働時間は2000~2200時間程と言われています。
………あれ? 何で私はその平均値より450時間も多いのかしら? 休みが少ないからかな。30日くらい少ないものね。30×8.5=255時間。ん? まだ400時間多い………(泣)
巫女をやっている最中にこの事に気が付いた時には、かなりショックでした。辞めたいという気持ちを新たにしたとも言います。
で、年給が4年目で306万円でしたので、これを労働時間で割ると1155円です。時給1155円。高いような低いような微妙な金額ですが、正社員にしては低いのかな?
夜中に働いていたり時間外総計200時間も入れてこの金額だから、やっぱり低いのかなあ。定年まで続けても大して変わらないというのも、辞める理由の一旦でしたね。だって昇給率1.03って話だったのに、ふと計算してみたらその半分だったというのにも不信感を持ってしまったから。ちゃんと理由があったのかも知れないけれど、全く説明もなく知らないうちにそういうことされると、不信に思いますよね。
にしても労働時間多いなあ。
ちなみに現在は年給344万円で年間労働時間が2120時間なので、時給にすると1622円(!)なのですね。おお高いなあ。時給で500円も差が付いていることに動揺が隠せません。
これが普通何だかどうだか分かりませんが、私にとっては十分すぎる金額で御座います。これも神社で苦しい思いと生活したからこそ感じられるのでしょうか。塩を舐めてから普通のお湯飲めば砂糖が入っていなくても甘く感じますからね。でも砂糖もちょっと入っていると思う。
正社員の巫女だと時間の割にはお給料が………って感じになりますが、バイトだとそれなりに貰える傾向があります。少なくとも正社員よりはいいはず。
大きい所だと高くしなくても人が集まるので、意外に小さい神社の方が弾んでくれたりします。呼ぶ人数が少ない分ちょっと奮発してくれたり、正月ならお年玉としてプラスしてくれたりする所も。
私が学生時代に行った所は、正月三が日で50000円(内5000円がお年玉でした)もくれました。普通の忙しさで8~17時でこれだけ貰えるのはスゴイと思う。
ピンキリですが、これが巫女の実情の一部です!
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出勤日数が285日。1日8.5時間働いているから、まずそれだけで2422時間。それに祭典の日の早出(1時間)が毎月2回はあるから更に24時間に大祭なんかでも10時間は行く。習字の練習(しかも巫女はお札も御朱印も書かせない方針なのに)が毎月2回(3時間)で72時間、お正月と七五三の時間外は優に100時間は超えるから、
2422+24+10+72+100=2628
え~と、年間約2650時間働いていたようです。
ちなみに日本の年間平均労働時間は2000~2200時間程と言われています。
………あれ? 何で私はその平均値より450時間も多いのかしら? 休みが少ないからかな。30日くらい少ないものね。30×8.5=255時間。ん? まだ400時間多い………(泣)
巫女をやっている最中にこの事に気が付いた時には、かなりショックでした。辞めたいという気持ちを新たにしたとも言います。
で、年給が4年目で306万円でしたので、これを労働時間で割ると1155円です。時給1155円。高いような低いような微妙な金額ですが、正社員にしては低いのかな?
夜中に働いていたり時間外総計200時間も入れてこの金額だから、やっぱり低いのかなあ。定年まで続けても大して変わらないというのも、辞める理由の一旦でしたね。だって昇給率1.03って話だったのに、ふと計算してみたらその半分だったというのにも不信感を持ってしまったから。ちゃんと理由があったのかも知れないけれど、全く説明もなく知らないうちにそういうことされると、不信に思いますよね。
にしても労働時間多いなあ。
ちなみに現在は年給344万円で年間労働時間が2120時間なので、時給にすると1622円(!)なのですね。おお高いなあ。時給で500円も差が付いていることに動揺が隠せません。
これが普通何だかどうだか分かりませんが、私にとっては十分すぎる金額で御座います。これも神社で苦しい思いと生活したからこそ感じられるのでしょうか。塩を舐めてから普通のお湯飲めば砂糖が入っていなくても甘く感じますからね。でも砂糖もちょっと入っていると思う。
正社員の巫女だと時間の割にはお給料が………って感じになりますが、バイトだとそれなりに貰える傾向があります。少なくとも正社員よりはいいはず。
大きい所だと高くしなくても人が集まるので、意外に小さい神社の方が弾んでくれたりします。呼ぶ人数が少ない分ちょっと奮発してくれたり、正月ならお年玉としてプラスしてくれたりする所も。
私が学生時代に行った所は、正月三が日で50000円(内5000円がお年玉でした)もくれました。普通の忙しさで8~17時でこれだけ貰えるのはスゴイと思う。
ピンキリですが、これが巫女の実情の一部です!
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もっとも酷い扱いだったのは忌引でした。
タイミングも悪かったとは思うのですが、幾らなんでも酷いでしょ!?という話です。
事の起こりは年末のある日、世間が浮かれるクリスマス当日でした。
正月に向けての最終調整の只中、社務所の電話が鳴った。
「はい、×××神社です」
「すみません、Tの母ですが、Tはおりますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい」
保留にしてから社務所内にいたT先輩を呼び、先輩は電話に出た。短い会話の後、先輩が困った顔で言った。
「おじいちゃんが亡くなったそうです。今から帰って来いって」
普通は身内に不幸があったのなら、急いで帰って貰うものだと思うのですが、どういう訳かS課長はキレた。
「は? 今から帰る? 馬鹿! 何言ってんだよ、こんの忙しい時に帰るのか? で、5日も休むって?(規定で祖父母の不幸の場合は5日忌引でした) ふざけんなよ!」
とブチ切れていました。
周囲の神主&巫女はそれをかなり引いた目で見ていました。烈火のごとく起こった様子で怒鳴り散らす課長とその腰巾着の課長補佐。
黙ってそれを聞く先輩。
おいおいおい、どーすんだよ先輩に忌引取らせないつもりかよ?
誰もがそう心配し始めた所に、S課長よりも序列は上のC課長が現れた。
「ん? Sさん何怒ってんだ?」
事情を聞いたC課長は、びっくりした様子で、
「何? おじいさんが亡くなった? そりゃ大変だ、後の事は残ったので何とかするから、早く帰りなさい」
そう、これがごく普通の反応です。
確かにT先輩は正月予約祈祷の受付担当もしていますが、他の巫女や神職でも代わりを勤められる人もいるのですが………
T先輩はC課長の言葉に従い、急いで帰って行きましたが、忌引中も毎日何回も電話していたので、全然葬儀に集中できなかったみたいです。
身内に死に打ちひしがれている最中だというのに、ああいう言葉を浴びせるような人が複数いる。そんな職場でした………
横で見ていて気持ちのいいものじゃなかったですけど。
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タイミングも悪かったとは思うのですが、幾らなんでも酷いでしょ!?という話です。
事の起こりは年末のある日、世間が浮かれるクリスマス当日でした。
正月に向けての最終調整の只中、社務所の電話が鳴った。
「はい、×××神社です」
「すみません、Tの母ですが、Tはおりますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい」
保留にしてから社務所内にいたT先輩を呼び、先輩は電話に出た。短い会話の後、先輩が困った顔で言った。
「おじいちゃんが亡くなったそうです。今から帰って来いって」
普通は身内に不幸があったのなら、急いで帰って貰うものだと思うのですが、どういう訳かS課長はキレた。
「は? 今から帰る? 馬鹿! 何言ってんだよ、こんの忙しい時に帰るのか? で、5日も休むって?(規定で祖父母の不幸の場合は5日忌引でした) ふざけんなよ!」
とブチ切れていました。
周囲の神主&巫女はそれをかなり引いた目で見ていました。烈火のごとく起こった様子で怒鳴り散らす課長とその腰巾着の課長補佐。
黙ってそれを聞く先輩。
おいおいおい、どーすんだよ先輩に忌引取らせないつもりかよ?
誰もがそう心配し始めた所に、S課長よりも序列は上のC課長が現れた。
「ん? Sさん何怒ってんだ?」
事情を聞いたC課長は、びっくりした様子で、
「何? おじいさんが亡くなった? そりゃ大変だ、後の事は残ったので何とかするから、早く帰りなさい」
そう、これがごく普通の反応です。
確かにT先輩は正月予約祈祷の受付担当もしていますが、他の巫女や神職でも代わりを勤められる人もいるのですが………
T先輩はC課長の言葉に従い、急いで帰って行きましたが、忌引中も毎日何回も電話していたので、全然葬儀に集中できなかったみたいです。
身内に死に打ちひしがれている最中だというのに、ああいう言葉を浴びせるような人が複数いる。そんな職場でした………
横で見ていて気持ちのいいものじゃなかったですけど。
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巫女の身内、特に兄弟姉妹の結婚式にありがちなこと。
だいたい結婚式というのは土日祝日に行われます。そして真夏や真冬よりも春や秋等、過ごし易い時期に多いです。
案外多かったのが、勤労感謝の日に結婚式という人。世間での認知度は低いようですが、勤労感謝の日は新嘗祭という大きな祭典を行う日です。当然職員は全員出勤ですし、舞奉仕等も行われる1時間余りの祭典になります。
しかし、そんな日に兄弟姉妹の結婚式と重なってしまうのです。
神社としては出席するなとも言えず、しかし休まれると人数が足りなくなるという悩ましい状態。
いっそ神社から遠い所なら諦めて休みにしたのでしょうが、私の先輩達の場合は運悪く同じ県内や隣接県だった為、祭典の奉仕も結婚式の出席も両立するという、無茶苦茶な方法になってしまいました。
つまり、午前中は神社で祭典の準備及び奉仕をし、祭典終了後に片付けなんかは免除でそのまま結婚式場に直行!
傍から見ていてどんだけ無茶なことさせてるんだろう………と思ってしまうような行為でした。
その気になれば1人分の穴は埋められたと思うのですが、休ませてあげないなんて。
更に、ウチの神社では繁忙期である七五三や正月、大祭の日に1日休むと有給が3日分消えるという、果たして法律的にはどうなんだろう………という決まりだったので、先輩達は早退扱いになり1日有給が減らされていました。
結婚式ですら有給使うんだ………とちょっと引いていました。
なお、祝事関係よりも忌引の方がもっと引きました。それはまた次に。
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だいたい結婚式というのは土日祝日に行われます。そして真夏や真冬よりも春や秋等、過ごし易い時期に多いです。
案外多かったのが、勤労感謝の日に結婚式という人。世間での認知度は低いようですが、勤労感謝の日は新嘗祭という大きな祭典を行う日です。当然職員は全員出勤ですし、舞奉仕等も行われる1時間余りの祭典になります。
しかし、そんな日に兄弟姉妹の結婚式と重なってしまうのです。
神社としては出席するなとも言えず、しかし休まれると人数が足りなくなるという悩ましい状態。
いっそ神社から遠い所なら諦めて休みにしたのでしょうが、私の先輩達の場合は運悪く同じ県内や隣接県だった為、祭典の奉仕も結婚式の出席も両立するという、無茶苦茶な方法になってしまいました。
つまり、午前中は神社で祭典の準備及び奉仕をし、祭典終了後に片付けなんかは免除でそのまま結婚式場に直行!
傍から見ていてどんだけ無茶なことさせてるんだろう………と思ってしまうような行為でした。
その気になれば1人分の穴は埋められたと思うのですが、休ませてあげないなんて。
更に、ウチの神社では繁忙期である七五三や正月、大祭の日に1日休むと有給が3日分消えるという、果たして法律的にはどうなんだろう………という決まりだったので、先輩達は早退扱いになり1日有給が減らされていました。
結婚式ですら有給使うんだ………とちょっと引いていました。
なお、祝事関係よりも忌引の方がもっと引きました。それはまた次に。
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季節ネタってことで、GW話です。
長ければ10日近い連休になることもあるというGW。しかし、神社関係者においては10日近い連休などまず有り得ません。病気で入院したか、身内に死者が出て喪中で出勤出来ない場合くらいです。
勿論GWだからって休みになんてなりません。
土日祝日が関係ない仕事なので、勿論普通に仕事です。
たまたま連休中に公休が入ることはありますが、連休にはなりません。うっかり祝日に公休になってしまうと、買い物行こうにも人が多くてヤダと思ってしまうため、1日引きこもってしまう傾向にあります。平日休みに慣れてしまうと、敢えて土日は出かけなくなります。
観光地の神社ならGWは参拝者が多くて大変だと思いますが、私のいた神社は観光地ではなかったのでむしろGWは普段の土日に比べるとヒマでした。
みんな地方の観光地に遊びに行ってしまう為、お参りやご祈祷に来る人が減るのです。
だったら2連休でいいから取らせて下さいよ、って思うのですがそうはならないのが哀しい現実。
巫女を辞めてから、GWを堪能しています。今まで単発の休みしかなかったので、普段の土日休みでもとても嬉しいです。正月休みとかお盆休みを想像するだけでものすごく楽しかったりします。
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長ければ10日近い連休になることもあるというGW。しかし、神社関係者においては10日近い連休などまず有り得ません。病気で入院したか、身内に死者が出て喪中で出勤出来ない場合くらいです。
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たまたま連休中に公休が入ることはありますが、連休にはなりません。うっかり祝日に公休になってしまうと、買い物行こうにも人が多くてヤダと思ってしまうため、1日引きこもってしまう傾向にあります。平日休みに慣れてしまうと、敢えて土日は出かけなくなります。
観光地の神社ならGWは参拝者が多くて大変だと思いますが、私のいた神社は観光地ではなかったのでむしろGWは普段の土日に比べるとヒマでした。
みんな地方の観光地に遊びに行ってしまう為、お参りやご祈祷に来る人が減るのです。
だったら2連休でいいから取らせて下さいよ、って思うのですがそうはならないのが哀しい現実。
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