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神職の資格を取ったものの、神職として奉仕させてくれる神社がなく、かろうじて巫女でなら雇ってくれる神社を見つけ、そこで4年間奉仕ししていました。
今は普通の仕事をしていますが、当時を振り返り注目度が高い?巫女の実情を嘘偽りなくお話します。
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巫女になるのには特に資格は必要ないのですが、中には私のように神職の資格を持っている巫女さんも存在します。そのほとんどが神職になりたかったけど求人がなかったので巫女になって人だと思います。
私の同僚にもそういう資格持ちの巫女さんがいました。彼女は皇學館大學の出身で、舞も出来るし(免許まで持っていました。先輩達とは比べ物にならないレベル)、笛もものすごく上手で(多分神主さん達とは比べ物にならないレベル)、祭式の作法も完璧で、神道に関する知識も豊富でした。はっきり言って巫女にしておくのは勿体無いなあという人でした。
神主を医者とすれば、巫女は看護助手のようなもの(資格がいらないから看護師ではない)。そう考えると資格持ちの巫女というのは、医師免許持っているのに看護助手という微妙な存在です。
資格の有無に関わらず給料は変わりません。でも神主さんにとってはある程度知識がある分、使い易い面もありアレコレ頼まれることも多い。少なくとも全くの新人さんと違い、最初から祭典の進行順序や道具の名前なんかは知っていますから。
但し、色々知っているがゆえにうっかり突っ込みを入れたりすると、イヤそうにする方もいます。違うままやっても困ると思うのですが。
下手に能力が高いのも面倒な事になるというのが、先程の様々な技能を持っていた巫女・Aさんでした。
その能力を活かす方向で考えている神主さんとそうでない神主さん、その能力を妬む先輩達で対応が真逆だったのがまた混乱のモトだったように思います。
最初の出来事は舞の指導に付いてでした。
今までは先生を呼んだりすることもなく、年に1回何人かが講習会に行くかどうかという程度で、基本は先輩に教えてもらうだけ。その先輩にしてもちゃんと習ったことがない(講習会に行ったこともなかったり)ので、実際に講習会に行ったら直されまくりでした。
しかしAさんはその講習会の先生と同じ指導の免許を持っていました。当然明らかに上手いのです。動きも美しい。
そこで祭祀担当の神主さんから「Aさんに舞を習いなさい。先輩達も習うといいよ」と言ったのが発端。先輩と言っても3歳くらいしか変わらないのだし、上手い人に習って技を磨けばいいと思うのですが、先輩達は相当面白くなかったらしい。
そこでAさんに先輩全員で「舞の指導を辞退しろ!」と迫った。
Aさんは「私が勝手に辞退することは出来ません!」と断った。
そうしたら今度は先輩達が祭祀担当の神主さんに「Aさんに指導させるのは辞めさせて下さい!」と迫った………
どんだけ心狭いんや………と横で見ていて思いました。
熱心に舞の練習に打ち込んだ訳でもない先輩達と、かれこれ10年はその道で頑張ってきたAさん。Aさんより劣るのも無理からぬ話で、タダで先生に見てもらえるんだから得な話では………とは考えられなかったようです。
結局Aさんが指導することはありませんでした。ただこっそりと私と2人だけで練習する時だけ、色々アドバイスしてくれましたが、絶対秘密厳守状態でした。
とりあえず舞いに関してはひと段落………でしたは、先輩達の妬みの火種はまた別の所で炎上することに………
人気ブログランキングへ 2に続く………
私の同僚にもそういう資格持ちの巫女さんがいました。彼女は皇學館大學の出身で、舞も出来るし(免許まで持っていました。先輩達とは比べ物にならないレベル)、笛もものすごく上手で(多分神主さん達とは比べ物にならないレベル)、祭式の作法も完璧で、神道に関する知識も豊富でした。はっきり言って巫女にしておくのは勿体無いなあという人でした。
神主を医者とすれば、巫女は看護助手のようなもの(資格がいらないから看護師ではない)。そう考えると資格持ちの巫女というのは、医師免許持っているのに看護助手という微妙な存在です。
資格の有無に関わらず給料は変わりません。でも神主さんにとってはある程度知識がある分、使い易い面もありアレコレ頼まれることも多い。少なくとも全くの新人さんと違い、最初から祭典の進行順序や道具の名前なんかは知っていますから。
但し、色々知っているがゆえにうっかり突っ込みを入れたりすると、イヤそうにする方もいます。違うままやっても困ると思うのですが。
下手に能力が高いのも面倒な事になるというのが、先程の様々な技能を持っていた巫女・Aさんでした。
その能力を活かす方向で考えている神主さんとそうでない神主さん、その能力を妬む先輩達で対応が真逆だったのがまた混乱のモトだったように思います。
最初の出来事は舞の指導に付いてでした。
今までは先生を呼んだりすることもなく、年に1回何人かが講習会に行くかどうかという程度で、基本は先輩に教えてもらうだけ。その先輩にしてもちゃんと習ったことがない(講習会に行ったこともなかったり)ので、実際に講習会に行ったら直されまくりでした。
しかしAさんはその講習会の先生と同じ指導の免許を持っていました。当然明らかに上手いのです。動きも美しい。
そこで祭祀担当の神主さんから「Aさんに舞を習いなさい。先輩達も習うといいよ」と言ったのが発端。先輩と言っても3歳くらいしか変わらないのだし、上手い人に習って技を磨けばいいと思うのですが、先輩達は相当面白くなかったらしい。
そこでAさんに先輩全員で「舞の指導を辞退しろ!」と迫った。
Aさんは「私が勝手に辞退することは出来ません!」と断った。
そうしたら今度は先輩達が祭祀担当の神主さんに「Aさんに指導させるのは辞めさせて下さい!」と迫った………
どんだけ心狭いんや………と横で見ていて思いました。
熱心に舞の練習に打ち込んだ訳でもない先輩達と、かれこれ10年はその道で頑張ってきたAさん。Aさんより劣るのも無理からぬ話で、タダで先生に見てもらえるんだから得な話では………とは考えられなかったようです。
結局Aさんが指導することはありませんでした。ただこっそりと私と2人だけで練習する時だけ、色々アドバイスしてくれましたが、絶対秘密厳守状態でした。
とりあえず舞いに関してはひと段落………でしたは、先輩達の妬みの火種はまた別の所で炎上することに………
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