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瑞穂
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女性
自己紹介:
4年間巫女として奉仕していましたが、今は普通の仕事しています。
巫女の実情について色々書いていきますが、現実を知って幻滅したくない方は読まないようにして下さい。
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神職の資格を取ったものの、神職として奉仕させてくれる神社がなく、かろうじて巫女でなら雇ってくれる神社を見つけ、そこで4年間奉仕ししていました。 今は普通の仕事をしていますが、当時を振り返り注目度が高い?巫女の実情を嘘偽りなくお話します。
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 神職として必要な様々な技能を持つけど巫女のAさん。
 笛も得意です。ちなみに笛ほどではないのですが、笙も吹けました。
 巫女さんでも雅楽を習う神社もあるそうですが、うちの神社はそういうのはありませんでしたので、楽器が出来る巫女はAさんのみ。神主さんがみんな何かしらの楽器を習得する義務がありましたが、若手の人はまだあまり上手くなくて、祭典での奉仕デビューはまだでした。
 丁度笙の奉仕が足りない時期だった為、祭典時にはAさんに笙を吹いてもらうことになりました。これはごく当たり前の判断だと思うのですが、やっぱり先輩巫女さん達には面白くなかったらしい(苦笑)

 この件に関しては先輩達でも何とも思わない人とそうでない人に分かれていましたが、思う人は本当に面白くなかったらしい。
 笙という楽器は非常に面倒な楽器で、使うときには炭火やら電気コンロ等で温めなくてはいけないし、終ったら終ったでやっぱり温めて中を乾燥させないと中でカビが生えたり虫が湧いたり(ぎゃー)してしまう。
 そういう手間もあるし、楽器の奉仕をする伶人さんは伶人さん用の装束に着替えないといけないし、祭典奉仕する神主さん達が来る前に神殿にスタンバイしてチューニング(音の状態を確認とか)もしておかなくてはならない。
 入場退場時にも楽がいるので初めから終わりまでず~っと神殿にいなくてはならない。笙は乾燥させないといけないので終っても暫くは神殿から動けない。乾燥後はまた着替えないといけない。

 というのは当たり前の話なのですが、先輩はこうのたまった。

「Aさんが全然神殿の準備とかしてくれないし、片付けもしないんだもん。ズルイよ」

 ………はい?

 別に先輩が1人で準備している訳ではなく、他の巫女さんもやりますし下っ端の神主さんだってやります。Aさんも楽器の準備という名の祭典の準備をしているのです。
 片付けも手の空いている人から加わって行きます。
 で、Aさんが身動き取れないのは分かっているので、神主さんだって何にも言いません。笙はきっちり乾かさないと面倒なことになり、多額の修理代がかかるからです。
 Aさんだってお茶飲んで遊んでいる訳でもなく、乾かして着替えたら素早く戻って来て、片付けの終盤には加わっているのです。でも先輩は不満だったらしい。
 挙句にこう言った。

「私だって楽器とかやってみたいよー」

 じゃあ練習しなさいよ、って話です。
 ちなみにこの先輩、この後も楽器などやることもなく、2年後に壮絶な辞め方で退職して行きましたが、それはまたの機会に………

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