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神職の資格を取ったものの、神職として奉仕させてくれる神社がなく、かろうじて巫女でなら雇ってくれる神社を見つけ、そこで4年間奉仕ししていました。
今は普通の仕事をしていますが、当時を振り返り注目度が高い?巫女の実情を嘘偽りなくお話します。
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正月の真最中に自分勝手な理由で仕事を放棄して帰宅したH先輩。普通の会社でこんなことしたら、問答無用でクビになるのではないでしょうか。懲戒免職の域だと思います。
しかし、上下関係が厳しいし労働条件が悪い割に、神社界は妙な所では甘い業界なのか、あの一件の後にも特にお咎めはなく(忙しくて咎めるヒマもなかったのだろうか)、のうのうと出勤していました。
しかも正月後の次の波、節分の時期に「体調不良」と称して1週間程休んでました。一応医師の診断書を持ってきていたのですが、課長たちはかなり疑わしいと思っていたようです。その後も週に1回は休むか遅刻か早退、もしくは全部かましていました。
それでも神職さんも何も言わず、巫女さんも何も言わず………
クビにもなりません。どーなってるんでしょうウチの神社は。
言うに言えないというのが正直な所でしょうか。
問題はあるけど新たに人を募集してもそうそう来ないし、彼女よりもマトモだという保証はない、ということなのか。
表立っては言わないものの、巫女の中では勿論評判は悪化していました。
「来る来ないか分からないんじゃ困るんだよねー、シフトも組めないしさー。大体あんなのと同じ給料かと思うとムカつく~!!」
H先輩の同期の巫女さんは息巻いておりました。確かにその通りです。
「辞めるなら辞めてもらった方が仕事がスムーズなんだけどな。何かある度に事後処理に走るの大変だしさ」
「祭典の舞が当たっているのにさ、土壇場になって休むってどうなのよ?」
評判がた落ち………
先輩だからと思って私は何も言いませんでしたが、勿論いい加減にしてくれよと心の中では思っていました。限られた人数でやっているのに、H先輩がブチ開けた穴を誰が必死に埋めているとお思いで?
先輩達は勿論後輩達も大変だったんですよ? 貴女が突然欠勤するから、本来休みだった人が朝っぱらに電話で頼まれて、公休だったのに出勤する羽目になったのですよ?
節分だってどんだけ大変だったか………
ああ、この状態で来年度も続けるのか………と憂鬱でしたが、とうとう最後の決定的な事態が起こりました。
それは3月のある日の祭典中に起きました。
神主さん達が祭典の奉仕をし、巫女が舞を舞い、舞の奉仕じゃない巫女さん達は裏で色々片付けたり準備したりしておりました。
私は社務所にF先輩(正月の時H先輩が帰るのを電話で止めようとした人)と一緒にお留守番で、殆ど参拝者もおらず2人でお守りの在庫整理等をしていました。
祭典の進行具合も時折確認していましたが、ふと見ると誰かがこっちに歩いてくる。
H先輩だッ!!
うわーうわー、特に怒鳴り声とか聞こえなかったけど、厭な予感全開~!! 横でF先輩も不安そうな顔してるし~
ザスザスと砂利を蹴散らしながら戻ってきたH先輩は、そのまま更衣室に直行した。ということは何か用事があって戻って来たわけではないのですね。じゃあ何でやねん!!
「ちょっと、見に行って来るね?」
「お願いします」
F先輩は背後にドナドナが聞こえそうな空気を纏いながら更衣室へ向かった。
5分ほどして戻って来たF先輩曰く、
「………具合が悪いから帰るって………」
「あ、そーですか」
まあ予想通りではあったのですが。
祭典が終ったら課長達も戻ってくるのですが、H先輩はそれを待たずにさっさと帰って行きました。
もう今度こそ終わりだ。
流石にもうクビしかないだろうと誰もが思っていました。翌日から先輩は来なくなったのですが(でも毎日電話して来て『今日は休みます』という連絡はしていた)、それでもクビにはなりませんでした。
一体この後どうするんだろう、と誰もが思っていたある日、とうとう最後の騒動が起きました。
続く。
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しかし、上下関係が厳しいし労働条件が悪い割に、神社界は妙な所では甘い業界なのか、あの一件の後にも特にお咎めはなく(忙しくて咎めるヒマもなかったのだろうか)、のうのうと出勤していました。
しかも正月後の次の波、節分の時期に「体調不良」と称して1週間程休んでました。一応医師の診断書を持ってきていたのですが、課長たちはかなり疑わしいと思っていたようです。その後も週に1回は休むか遅刻か早退、もしくは全部かましていました。
それでも神職さんも何も言わず、巫女さんも何も言わず………
クビにもなりません。どーなってるんでしょうウチの神社は。
言うに言えないというのが正直な所でしょうか。
問題はあるけど新たに人を募集してもそうそう来ないし、彼女よりもマトモだという保証はない、ということなのか。
表立っては言わないものの、巫女の中では勿論評判は悪化していました。
「来る来ないか分からないんじゃ困るんだよねー、シフトも組めないしさー。大体あんなのと同じ給料かと思うとムカつく~!!」
H先輩の同期の巫女さんは息巻いておりました。確かにその通りです。
「辞めるなら辞めてもらった方が仕事がスムーズなんだけどな。何かある度に事後処理に走るの大変だしさ」
「祭典の舞が当たっているのにさ、土壇場になって休むってどうなのよ?」
評判がた落ち………
先輩だからと思って私は何も言いませんでしたが、勿論いい加減にしてくれよと心の中では思っていました。限られた人数でやっているのに、H先輩がブチ開けた穴を誰が必死に埋めているとお思いで?
先輩達は勿論後輩達も大変だったんですよ? 貴女が突然欠勤するから、本来休みだった人が朝っぱらに電話で頼まれて、公休だったのに出勤する羽目になったのですよ?
節分だってどんだけ大変だったか………
ああ、この状態で来年度も続けるのか………と憂鬱でしたが、とうとう最後の決定的な事態が起こりました。
それは3月のある日の祭典中に起きました。
神主さん達が祭典の奉仕をし、巫女が舞を舞い、舞の奉仕じゃない巫女さん達は裏で色々片付けたり準備したりしておりました。
私は社務所にF先輩(正月の時H先輩が帰るのを電話で止めようとした人)と一緒にお留守番で、殆ど参拝者もおらず2人でお守りの在庫整理等をしていました。
祭典の進行具合も時折確認していましたが、ふと見ると誰かがこっちに歩いてくる。
H先輩だッ!!
うわーうわー、特に怒鳴り声とか聞こえなかったけど、厭な予感全開~!! 横でF先輩も不安そうな顔してるし~
ザスザスと砂利を蹴散らしながら戻ってきたH先輩は、そのまま更衣室に直行した。ということは何か用事があって戻って来たわけではないのですね。じゃあ何でやねん!!
「ちょっと、見に行って来るね?」
「お願いします」
F先輩は背後にドナドナが聞こえそうな空気を纏いながら更衣室へ向かった。
5分ほどして戻って来たF先輩曰く、
「………具合が悪いから帰るって………」
「あ、そーですか」
まあ予想通りではあったのですが。
祭典が終ったら課長達も戻ってくるのですが、H先輩はそれを待たずにさっさと帰って行きました。
もう今度こそ終わりだ。
流石にもうクビしかないだろうと誰もが思っていました。翌日から先輩は来なくなったのですが(でも毎日電話して来て『今日は休みます』という連絡はしていた)、それでもクビにはなりませんでした。
一体この後どうするんだろう、と誰もが思っていたある日、とうとう最後の騒動が起きました。
続く。
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